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屋上防水の劣化原因は?破損した場所の補修方法も解説!

2023.05.26

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建物のバルコニーや屋上部分には屋上防水と呼ばれる工事が施工されています。
しかし、屋上防水もさまざまな原因から劣化し、ひび割れが発生することがあります。

そこで今回は、屋上防水の劣化原因について解説し、どのような工法があるのか、症状はどのようなものがあるのかをまとめました。
そのうえで補修についても触れて解説します。

屋上防水の劣化について知る前に!屋上防水の種類を解説

劣化原因は、屋上防水の施工方法によって異なります。
ここでは、次のような屋上防水の種類について解説します。

・塗装による屋上防水
・シートによる屋上防水
・アスファルトによる屋上防水

これらについて解説しましょう。

防水の部材を塗装する屋上防水

ウレタンやFRP(繊維強化プラスチック)を塗装することで屋上に防水効果を持たせるこの方法は、屋根に塗装するようなイメージで行われる防水工事です。

防水層を自在に塗装できるというメリットがあり、既存の防水層の上に施工できます。
しかし、職人の技術に左右されるため、均一に塗装するのが難しく、業者選びがポイントになりやすい防水工事です。

また、塗装自体が薄いため劣化によってひび割れを起こしやすいというデメリットもあります。

特殊なシートで全体を防水するシート防水

シート防水は、ゴムや塩化ビニルのシートを接着して施工する防水工事です。
シートを屋上やバルコニーに設置していき、固定することで防水機能を持たせます。

伸縮性のある素材をシートにしていることが多いので、ひび割れが起こりにくいという特徴を持っています。

しかし、シート状なので屋上やバルコニーが平面であることが必要な点や、複雑な形をした屋上やバルコニーには施工が難しいといったデメリットがあります。

また、劣化によって接着剤のはがれやシートの割れが発生することも珍しくありません。

強度の強いアスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトのシートを敷いてそこにアスファルトを溶かして塗る、いわばシートと塗装の両工法をミックスした工法です。

防水層が分厚いためひび割れも起こりにくく、劣化しにくい防水工事とされています。

しかし、追加として保護モルタルを貼ったり、何度もアスファルトを塗布したりしなければならないケースもあるなど、手間がかかる工事でもあります。

劣化しにくいものの、劣化するとひび割れなどが発生するケースもみられる工法です。

施工の種類別・屋上防水の劣化原因とは?

屋上防水にひび割れが発生する原因として挙げられるのは、次の3つです。

・コンクリートの劣化
・ウレタン防水の劣化
・シート防水の劣化
・アスファルト防水の劣化

これらについて解説します。

防水工事の施工箇所以外の劣化:コンクリート劣化

防水工事の押さえとして使用されているコンクリートが劣化することもあります。

この部分の劣化は防水工事の施工箇所自体の劣化ではありませんが、コンクリートが劣化しひび割れを起こすことで雨水などが入り込み、防水工事の施工箇所にしみ込んで劣化してしまいます。

その過程は、雨水の侵入と乾燥を繰り返す乾燥収縮や、雨が凍結してから溶けることでコンクリートにストレスがかかる凍結融解が主なものです。

ほかにも水分によってコンクリートの性質がアルカリ性から中性になることによって、コンクリートの劣化を引き起こすのです。
これによって、防水層にもダメージが生じ、結果としてひび割れが発生します。

ウレタン防水が劣化してひび割れが起こる原因は?

ウレタン防水が劣化してひび割れが発生する原因としては、紫外線や雨水、施工不良が考えられます。
まず、紫外線や雨水は、ウレタンの防水層を傷つけたり、劣化させたりします。

これが長年にわたって蓄積し、防水層が耐えられなくなったタイミングでひび割れが発生するという仕組みです。
また、そこまで多いケースではありませんが、施工不良で起こる場合もあります。

下地と防水膜との間の作業において十分な乾燥が行われてなかった場合は、その部分からひび割れを起こす場合があり、施工後早い段階で発生する可能性のあるトラブルです。

シート防水でひび割れが起こる原因は?

シート防水でひび割れが起こる原因としては、シートの劣化が挙げられます。
厳密にはひび割れというよりは裂けたり、破れたり、あるいは剥がれたりといった状態です。

このような状態になる原因は、紫外線や雨水によって温度の変化が起きることで、シートが膨張や収縮を繰り返し、劣化が進むといわれています。

劣化すると破れや剥がれが起こり、シートの下へ水たまりが発生します。
これにより症状が加速し、劣化も進行する流れです。

なお、関連してシート防水では主に隅や角に症状が出やすくなります。

アスファルト防水の場合は?

アスファルト防水の場合、ひび割れは発生しにくいとされていますが、発生する場合は継ぎ目からのひび割れが多い傾向にあります。
特にアスファルトシートの継ぎ目部分が紫外線などの影響を受けやすく、最初に劣化症状を引き起こしやすいです。

屋上防水の劣化に対する補修とは?

屋上防水の劣化は、パッチ処理や、あぶり直し、再塗装といった方法で補修を行います。

パッチ処理は、シート防水に有効な方法で、防水シートを部分的に用意して貼り付ける方法です。
破損しているシートを切り取って下地処理を行い、一回り大きな防水シートで覆います。

あぶり直しはアスファルト防水で行われる補修です。
劣化したアスファルト部分をトーチで加熱し、再び溶かして防水の劣化部分を補修します。

再塗装は、ウレタン塗装やFRP塗装などの塗装による防水工事で行われる補修工事です。
破損した場所を再塗装することで劣化が改善されます。

補修で間に合わないケースもあるため、そういった場合は大がかりな施工をし直すことによって、劣化の改善を狙います。

まとめ

マンションやビルの屋上には屋上防水工事が施されています。

今回は、ウレタンやFRP、アスファルト、シートなど屋上防水の種類について解説し、防水層の劣化原因や補修方法についてまとめました。

もし屋上防水を施した部分の劣化が気になったら、まずは専門の業者に診断を依頼しましょう。
劣化での破損がないかチェックしてもらい、必要に応じて補修をおすすめします。

 

福井県福井市の谷口建装では、改質アスファルトシート防水を使用した屋上防水などの幅広い防水工事を承ります。

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