屋上防水を長持ちさせる!メンテナンスの方法について解説
2023.06.16
屋上防水は、施工して終わりではありません。
実際、屋上防水をいくら丁寧に施工したとしても紫外線や雨風によって劣化が徐々に進んでしまうのも事実です。
また、劣化を放置すると防水シート部分やアスファルトに剥がれやひび割れなどが生じ、梅雨の時期になれば雨漏りになることも少なくありません。
そういったトラブルを回避する意味でも定期的なメンテナンスは重要です。
そこで今回は、屋上防水のメンテナンスについて解説しましょう。
屋上防水を長持ちさせる定期的なメンテナンス方法とは
屋上防水を施工したあと、しばらくすると劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。
ただ、メンテナンスといっても本格的なメンテナンスから、簡単なメンテナンスまでさまざまなものがあり、主なものとして次のようなものが挙げられます。
・破損部分の修繕
・排水溝の清掃
・トップコートの塗布
・脱気筒の設置
破損部分の修繕
まず、破損した部分の修繕が挙げられます。
これは、シート防水やアスファルト防水、FRP防水など防水工事の種類によってメンテナンスの方法は異なります。
ただ、いずれも破損や劣化の目立つ部分に施工を行ったり、あるいは予防的に部分的な施工を行ったりと、補修していくことに変わりはありません。
破損部分だけを再施工するメンテナンスなので、そこまで大きな屋上防水の工事にはなりませんが、それなりの工期や費用が発生します。
排水溝の清掃
こまめに行いたいのが排水溝の清掃です。
排水溝にごみやほこりなどが詰まってしまうと、屋上防水部分に水たまりが長期間にわたって発生してしまいます。
このような状態を長く続けていると、いくら防水性能の高い屋上防水であっても、徐々に劣化し耐用年数が短くなってしまうのです。
このような状態にしないためにもこまめに排水溝の清掃を行って、水はけのよい状態を保ちましょう。
屋上防水の施工業者に依頼しなくとも気軽にできるメンテナンスなので、定期的に様子を見て排水溝の清掃をこまめに行うのがおすすめです。
トップコートの塗布
劣化がそれほど大きくなく、ある程度屋上防水の工事を施工して期間が経過している場合は、トップコートの塗布を行います。
トップコートの部分は、どうしても年数が経つと状態にかかわらず劣化するので、トップコートの塗布をすることによって屋上防水の表面を良いコンディションに保ってくれます。
そのため、屋上防水の施工部分を定期的にメンテナンスしているケースでは、このトップコートの再塗装がよく行われている施工内容です。
脱気筒の設置
脱気筒の設置もメンテナンスで行われることがあります。
メンテナンスというよりは、延命的なニュアンスで施工されることもある工事です。
この工事を施工することで防水工事を施工した底面部から常に水分を放出することになるので、屋上防水のコンディションを最適な状態に保てます。
さらに、劣化が進行している部分の乾燥や劣化の予防といったメリットが得られます。
知っておきたい屋上防水のメンテナンスのポイント
屋上防水のメンテナンスは、施工業者にまかせきりというケースが多いかもしれませんが、依頼者側で屋上防水のメンテナンスについて次の点を知っておくのもおすすめです。
・屋上防水の劣化の仕組みを理解すること
・施工されている屋上防水の種類を把握
・危険な劣化の見分け方
・施工前にメンテナンスに適した施工方法を選ぶこと
これらについてみていきましょう。
屋上防水の劣化の仕組みを理解すること
最初に屋上防水の劣化の仕組みを理解することで、予防の重要性やメンテナンスの必要性を知り、行動に活かせます。
屋上防水の劣化原因として、水分や、紫外線、可塑剤の気化、鳥害や飛来物といったものが挙げられます。
雨水などがたまったことで防水工事部分の薬剤が溶け出すことなども、徐々に劣化する原因です。
その程度は非常に軽微なものですが、何年にもわたって繰り返されることで徐々に影響を及ぼします。
そのため、排水溝の掃除は非常に重要です。
施工されている屋上防水の種類を把握
施工されている屋上防水の種類を把握することもポイントです。
シート防水によるものか、ウレタン塗膜防水と呼ばれる塗膜による防水なのか、あるいはアスファルトによる防水なのかによって見分けることが重要といえます。
なぜなら、種類によって屋上防水のメンテナンスにかかる工期などが変わることもあるからです。
工期によって、負担の程度も変わってくるので、あらかじめ知っておくことで心構えができます。
簡単な見分け方として、表面が滑らかであれば、ウレタン塗膜防水やFRP防水が考えられます。
一方でシート防水の場合はシート同士の接合部分の凹凸が出てくるので、つなぎ目の部分で判断が可能です。
また、アスファルト防水であれば、特有のざらざらした質感や舗装された道路のような表面で判断ができるでしょう。
・危険な劣化の見分け方
早急に何らかのメンテナンスや補修が必要な劣化もあります。
それは、シートの膨れやシートの破れ、結合部や端部の剥がれ、広範囲の水たまりです。
シート防水の場合、明らかにめくれてしまったり破れてしまったりした場合は、すでに屋上防水としての機能を失っているので、早急に対応をしてもらう必要があります。
それ以外の屋上防水の場合は、広範囲の水たまりができたらメンテナンスを受けましょう。
雨水の流れが邪魔されて、機能が失われてしまっているからです。
・施工前にメンテナンスに適した施工方法を選ぶこと
施工前にメンテナンスに適した施工方法を選ぶことも重要です。
依頼しようと思った業者が適した施工方法に対応していない場合があるので、もともと施工してもらった業者に依頼するか、一連の防水工事に対応しているかといった確認をしたうえでほかの業者に依頼しましょう。
まとめ
屋上防水のメンテナンスは、工法の種類によって異なります。
ただ、今回紹介したような対応をすることで寿命が長くなるのは確かです。
そのため、まずは防水工事のメンテナンスが必要かどうかチェックしてもらうのがおすすめです。
また、防水工事を施工した場所は基本的に10年ごとの定期的なメンテナンスが必要ですが、環境によってはそれより短くなることもあるので、チェックを受けることで早い段階から劣化を予防できるでしょう。
福井県福井市の谷口建装では、改質アスファルトシート防水を使用した屋上防水などの幅広い防水工事を承ります。
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