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改質アスファルトシート防水とは?気になる工法を解説!

2022.12.23

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建物の屋上に施工するのが防水工事です。
ただ、この防水工事にはさまざまな工法が存在し、その中の一つに改質アスファルトシート防水があります。

しかし、防水工事に従事していない方にとってどのような工事なのか分からないという方も少なくありません。
そこで今回は、そもそも防水工事とはどのようなもので、改質アスファルトシート防水とは何なのかについて解説します。

防水工事とは?

防水工事とは雨漏りを防ぐために屋上やベランダ、屋根に相当する水平な面に対して施工する一連の工事を言います。
その工法にはざまざまなものがあり、大まかな分類としてアスファルト防水、シート防水、塗膜防水などが挙げられます。

まず、アスファルト防水は、改質アスファルトシート防水やアスファルト防水が挙げられる施工方法です。
溶けたアスファルトを防水工事に施したい場所へ施工する方法です。

次にシート防水は、樹脂やゴムなどのシートで防水層を作り、下地に直接貼り付けたり、固定ディスクを使用してシートを固定したりします。
素材にアスファルトを使用しない工法です。

最後の塗膜工法は、ペンキのように防水性の高い塗料を塗っていく工法です。
ウレタン塗料のような液体を塗布したリ、特殊なマットを知家、そこにトップコートを塗布して仕上げたりします。

これらの工法の内、シート防水や塗膜防水が主に住宅に用いられており、今回紹介するアスファルト防水は、そこまで多く採用されていません。

それでも、非常にメリットのある防水工事の工法であり、特に改質アスファルトシート防水は特徴的な防水工事で高い能力を発揮する工法です。

そのような改質アスファルトシート防水について解説していきましょう。

改質アスファルトシート防水とはどのようなものなのか

改質アスファルトシート防水とは、改質アスファルトをシート状にした物を張り付ける工法です。
改質アスファルトとは、アスファルトのデメリットを改善した素材のことを言います。

石油アスファルトに対してポリマーや天然アスファルトといった成分を添加することで、石油アスファルトのもともと持っている耐流動性

や耐摩耗性、耐剥離性、さらに骨材との付着性、たわみ追従性といった性能をより高めます。
さらに耐久性に劣り、施工によってすぐに亀裂の入ってしまう従来型のアスファルトの耐久性を高めることに成功しました。

道路でも交通量の多い場所や過酷な気象条件の場所を舗装する場合、この改質アスファルトを用いて施工することもあります。

つまり、アスファルトを強化した素材が改質アスファルトといえるでしょう。
改質アスファルトシート防水は、優れた性能を持つ改質アスファルトを使用しているのが特徴です。

施工方法はシンプルで、バーナー工法と常温接着のいずれかを用いて施工可能です。

バーナー工法は、改質アスファルトシートを施工したい場所に用意し、トーチバーナーによってあぶっていくことでシートを溶かしていきます。

製品によっては、剥離シートをはがすだけでそのまま接着できる常温接着できるタイプもあります。

ほかの防水工事ではこういった作業を何層にも行っていきますが、改質アスファルトシート防水は、1層あるいは多くとも2層程度で十分な強度が得られるのが特徴です。

ただし、どのような防水工事の業者でも容易にできるわけではなく、バーナー工法では炙り不足、常温接着ではしわが寄るなどの施工不良が起こるため、慣れた業者でしか対応できないことも少なくありません。

早期劣化や雨漏りをさせないためにも、改質アスファルトシート防水の施工に慣れた業者か、実績などを確認するのがおすすめです。
住宅専門に行っている防水工事業者の場合は、そこまで実績がない可能性はあります。

改質アスファルトシート防水のメリットや気になるコスト

改質アスファルトシート防水の工法には次のようなメリットがあります。

1・工期が短め
2・従来工法よりも施工時の煙やニオイが少ない
3・かぶせ工法も可能
4・耐用年数が長い

まず、工期が短めになります。

ほかの防水工事の場合、何層にもわたって施工する必要があるのに対し、改質アスファルトシート防水は一層の施工で可能です。
そのため、工数が少なくなり、工期も若干短めになる傾向があります。

業者によって施工のスピードが異なることや天候も影響するので、一概には言えませんが、メリットとして挙げられます。

従来のアスファルト防水に比べるとニオイや煙が少なくなりました。

それによって自宅だけでなく近隣への影響も少なくなり、住宅地でも施工しやすくなったメリットがあります。

将来的にかぶせ工法も可能です。

従来の施工方法では、一度防水工事を行った場所をはがす工程が必要になる場合もあります。
そうなった場合、より多くのコストが発生し、工期も延びます。

一方で改質アスファルトシート防水は、一層あるいは二層程度の層しかないため、破損した層の上に重ねるだけで施工が可能です。
それに廃材も出ないため、環境負荷も低いというメリットがあるのも注目といえるでしょう。

耐用年数の長さもメリットです。

改質アスファルトシート防水は、15~20年の耐用年数があり、退行性や耐久性のある工法といえます。
もともとアスファルト防水自体耐用年数が長めですが、それをさらに改善している点で優れた工法です。

次にコストを見ていきましょう。

改質アスファルトシート防水の工事にかかるコストの目安は次のようなものが挙げられます。

1層施工
平面部:約5,000円から7,000円(1平方メートルあたり)
立ち上がり部:約6,500円から9,000円(1平方メートルあたり)

2層施工
平面部:約7,000円から10,000円(1平方メートルあたり)
立ち上がり部:約9,000円から13,0000円(1平方メートルあたり)

このように層が増えたり、立ち上がり部分での施工は、若干費用が高めになる傾向があります。

また、注意点として施工面積や現場の条件(複雑な形状の施工やビル屋上など高度の高い場所での作業)では上記の金額より割増しになるので注意しましょう。

メリットは多いものの、一回の施工では従来のアスファルトシート防水よりも高額になっている点も知っておきましょう。

まとめ

改質アスファルトシート防水は、いくつかある工法のうち、アスファルト防水と呼ばれる工法の一種です。

石油アスファルトを改良した改質アスファルトを使用することで、より耐久性や環境負荷を低減した工法になっており、住宅の防水工事にも適しています。

興味があれば、施工に慣れた業者を探して、相談してみるのもおすすめです。

福井県福井市の谷口建装では、改質アスファルトシート防水を使用した屋上防水などの幅広い防水工事を承ります。

会社名:谷口建装

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