外壁塗装と防水工事の違いってどのようなもの?それぞれの特徴を解説
2023.05.19
防水工事と外壁塗装は関係が深いことから、一緒の工事と思われる方も少なくありません。
実際、防水工事も外壁塗装も塗料などを使用して定期的に建物へそれらを塗り、施工することが必要で、劣化を防ぐという点で目的も似ています。
しかし、それらの工事は概要や特徴が異なる別の工事です。
今回は、外壁塗装と防水工事の特徴について解説し、違いについてもまとめました。
外壁塗装工事と防水工事の特徴とは?
最初に外壁塗装工事と防水工事の特徴について解説していきましょう。
外壁塗装工事の特徴とは
外壁塗装工事とは文字通り建物などの外壁に塗料を塗る工事を指します。
家の外壁部分だけでなく、ドアや窓枠などの部分にも塗料で塗装しますが、家の構造によっては屋根部分も塗装します。
目的としては美観維持、外壁の強度確保といった点です。
外壁塗装をすることで、美観が良くなります。
くすんでいた外壁が鮮やかな色合いになり、美観が良くなるため、自宅の外見が改善されるため、施工してよかったと実感できるでしょう。
次に外壁の強度確保も期待できます。
外壁塗装の塗料は、防水性が高く、含まれる成分はあらゆる環境から家を守ってくれます。
そのため、外壁塗装をすることで建物のひび割れを防いだり、耐熱性を高めたりといった効果が期待できるのも特徴です。
劣化した外壁塗装の上にリフォーム目的で外壁塗装を施工することで、防水性を回復させて建物の寿命を伸ばせるのも外壁塗装のメリットとして挙げられます。
また、塗料の種類によっては、光触媒の効果で二酸化炭素を酸素にしたり、遮熱塗料のように夏の日差しからくる熱を跳ね返し、室内を涼しくするといった機能性を持たせることもできます。
防水工事の特徴とは
防水工事とは建物の内部に水が入り込むのを防ぐ工事を言います。
施工することによってひび割れを修繕し、雨水の侵入を防いでくれる効果が期待できます。
主にベランダや陸屋根(建物の屋上部分)の部分に施工されているのも特徴です。
外壁塗装は、塗料を塗装するのが主な工事内容ですが、防水工事 外壁は次のようにいくつかの工事が存在します(実際はここからさらに細分化されます)。
・ウレタン防水
・シート防水
ウレタン防水は、スプレーや塗装を施工することで塗膜による防水層を生み出す工法です。
ウレタン塗料は外壁塗装でも用いられる塗料ですが、外壁塗装とは異なる仕様のウレタン塗料を使用するケースもあります。
塗装する工事なので複雑な形状に対応できるのがウレタン防水による施工内容です。
シート防水は、アスファルトなどをシート状にした防水シートを溶着させる防水工法です。
シートを貼り付けることで均一な厚さの防水工事が可能となります。
このほか、アスファルトをそのまま陸屋根などに敷設していくアスファルト防水などの種類もあります。
外壁塗装と防水工事の違いは?
外壁塗装と防水工事の特徴を解説しましたが、それらの違いについても解説しましょう。
両者の違いとして主に次のような点が挙げられます。
・目的
・施工箇所
・種類
外壁塗装と防水工事は目的が異なる
外壁塗装と防水工事は目的が異なります。
まず、外壁塗装の主な目的は美観の向上と防水の両方になります。
そのため、機能面だけでなくデザインや美観なども施工前に検討する必要があるのです。
次に防水工事の目的は、文字通り防水で建物を水から保護することが唯一の目的といえます。
そのため、施工方法の選択を行うものの多く、色などについてはそこまで重視しません。
施工箇所も異なる
施工箇所も異なります。
外壁塗装は主に外壁やバルコニー、ドア、窓枠といった場所に施工します。
一方、防水工事は主に床面のみの施工です。
陸屋根部分やベランダといった部分の床に相当する場所に施工することがほとんどです。
このように施工箇所が異なるので、担当する業者が異なるケースも珍しくありません。
ただ、施工場所がバッティングしないため、両方の工事を同時に施工することも珍しくありません。
種類は大きく異なる
外壁塗装と防水工事は使用する部材の種類が大幅に異なります。
確かにウレタンを使用した部材については防水工事も外壁塗装も利用します。
しかし、それ以外についてはかなり異なるのが両者の違いです。
まず、外壁塗装については主に塗料を使用します。
アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、セラミックなどの素材が主なもので、顔料に対してさまざまな成分を添加した部材を使用して施工しているのが特徴です。
次に防水工事は、ウレタンこそ共通しているものの、塩化ビニル樹脂、加硫ゴム、アスファルト、FRP(繊維強化プラスチック)などの部材を使用します。
これらを塗料のように塗布したり、シート状のものを接着したり、あるいはアスファルトのように敷設したりといった、さまざまな施工方法で仕上げていくのが特徴です。
このように種類に関しては、ほとんど別物の工事といえるでしょう。
共通している部分もある外壁塗装と防水工事
外壁塗装と防水工事は異なる面が多いものの共通している部分もあります。
それは、耐用年数です。
両者ともに約10~20年が耐用年数の目安となっており、新築で建てた場合は、ほとんど同時に外壁塗装と防水工事の必要な年数に達します。
そのため、それらの工事を同時に行うことで一度に建物のリフレッシュが可能となるのです。
さきほども触れましたが外壁塗装と防水工事は施工箇所でバッティングすることが少ないため、同時に行うこともできます。
業者は異なるケースがあるものの、連携して施工してもらうことで一気にリフレッシュし、同じ足場などを利用することでコストもお得にできます。
まとめ
防水工事も外壁塗装も雨漏りや水漏れから建物を守る工事です。
しかし、施工する内容はまったく異なり、使用する塗料や部材も異なります。
今回は、それらの点も含めて解説を行い、違いをまとめました。
ただ、いずれも建物の耐久性を高めるうえで重要な工事であり、可能であれば同時に施工することで、お得に陸屋根や外壁の寿命を伸ばせるでしょう。
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