屋上防水の主な工法3種類の紹介!各方法のメリットや注意点は?
2023.02.17
屋上で防水処理を行う工事が屋上防水工事です。
屋上防水といってもいくつかの種類があり、施工する専門業者は、メリットや予算などを配慮して、最適な場所に最適な工法を選択していきます。
しかし、具体的にどのような工法で行われているのか、従事している方でない限り分かりません。
そこで今回は、屋上防水で施工される主な工法3種類についてそれぞれどのようなものかを解説します。
屋上防水で施工される工法3種類とは?
屋上防水で施工される工法は3種類あり、それは次の工法が挙げられます。
・シート防水
・塗膜防水
・アスファルト防水
これら3種類の工法を用いて、適した場所に適した工法を選択することで、屋上防水の効果を発揮させます。
ここで、改めて屋上防水工事とはどのような工事かを解説しましょう。
屋上防水とは、学校やマンションといった屋根部分が平たんになっている建物に施工する防水工事です。
陸屋根と呼ばれる勾配のない屋根部分に対して施工するもので、一般的な屋根にはほとんど施工しません。
その理由として、勾配がない屋根は水がたまりやすく、それによって雨漏りなどを発生させてしまうからです。
雨漏りが発生しないように防水工事を行って、建物に雨水がしみ込まないようにしていくことが重要であり、上記の3種類のいずれかの工法を用いて防水工事を行っています。
それでは、各工法についてどのような工事なのかを解説していきましょう。
防水材をシートで貼り付ける工法:シート防水
シート防水は文字通り防水効果のあるシートを貼り付けて施工する工法です。
対費用効果が高いため、マンションなどによく用いられる工法で、耐用年数も10年以上の長さが期待できるのも特徴です。
シートは、塩化ビニールやゴムを使ったシートを利用し、専用の接着剤を用いて施工箇所へシートを貼り付けていきます。
また、密着させる工法以外にも専用の工具を使って施工箇所とシートを密着させる工法を用いるケースも見られます。
メリットとしては、下地を選ばない、比較的耐久性がある、工期が短いといった点です。
まず、シートを貼り付けていくだけなので、どのような下地でも施工できてしまいます。
そのため、陸屋根や屋上の建材によってシート工法が利用できないといったことはありません。
対応する場所が多いことから、第一選択にする業者も少なくない工法です。
次に耐久性もそれなりに高いのが特徴です。
10年以上の耐久性は屋上防水工事の中でも比較的長く、一度施工すれば当面の間は、リフォームなどを検討しなくとも、そのまま維持することができます。
そのため、費用のわりに耐久性があり、コストパフォーマンスが高い工法と言われています。
最後が工期の短さで、数日程度の期間があれば施工が完了する工法です。
シートを広げてそこに固定をしていくだけなので、しわが寄らないように注意して施工できれば、一気に施工を進められます。
このように場所を選ばず、しかもコストパフォーマンスに優れ、工期も短い施工法がシート工法のメリットといえるでしょう。
一方、注意点として複雑な屋上や陸屋根には施工できないこと、施工時の振動が大きいことが挙げられます。
シートは、あらかじめ屋上の形に合わせて加工したり、貼る際に工夫して重ねたりしてシートを貼っていきます。
しかし、建物によっては屋上が複雑な形状をしている場合も少なくありません。
そういった場合は、正確な形にシートをカットしたり、重ねたりといったことが難しく、シート工法が選ばないので注意しましょう。
シート工法で施工する場合、大きな騒音も発生します。
これは、シートをドリルで穴あけして金具などを打ちこんだりといった作業で起こります。
工事中だけとはいえ、施工中は相当な騒音が発生するので、あらかじめ注意したり、周辺にあいさつ回りをする際は、騒音についても伝えておくのがおすすめです。
施工対象に若干の制限があることや騒音について注意が必要な工事といえるでしょう。
防水効果のある塗料を塗布する工法:塗膜防水工法
塗膜防水は、ウレタンやFRP(ガラス繊維強化プラスチック)を塗布していく工法です。
まず、ウレタンを用いたウレタン塗膜防水は、ウレタン樹脂を屋上に塗布して防水塗膜を形成する工法です。
弾性を持つことでひび割れに塗膜が追従して浸水を防いでくれます。
その特徴からリフォームや改修工事に用いられます。
次にFRP防水は、FRPを塗布していく施工方法です。
ガラス繊維でできていることから強度が高く、ベランダや頻繁に利用される屋上(物干しやメンテナンス頻度が高い機器がおかれている等)で用いられます。
これらのメリットとして、自由な形に施工できる、建物への負担が少ない、機能性が高いといった点が挙げられます。
塗膜防水は塗布することで施工できるため、どれほど複雑な形状の屋上でも屋上防水の施工が可能です。
さらにつなぎ目がないので均一な施工が実現できる点も特徴と言えます。
塗料を使用するだけなので、重さが少なく建物自体への負担を減らせる点もメリットです。
屋上の重量が重いと防災の面でも不利になるので、なるべく軽くした方が良いとされ、塗膜防水が適しています。
機能性もあります。
塗膜に機能性を付与することができるので、耐熱性、耐水性、耐衝撃性といった機能が得られます。
屋上を運動場にする場合でも塗布する塗料を適切に選択することで耐衝撃などの機能が付与できるのです。
デメリットは、臭気や職人の技術に左右されるといった点が挙げられますが、致命的なものではありません。
アスファルトを貼り付ける:アスファルト防水
アスファルト防水とは、文字通りアスファルトを用いた屋上防水です。
道路のように重機でアスファルトを敷き詰めるのではなく、シート防水のようにアスファルトをしみこませたシートを貼り付けていきます。
熱したアスファルトを敷いていったり、シートを貼って熱を加えて行ったりといった施工方法があります。
メリットとしては、耐久性が高いことで、アスファルトを用いているので、かなりの衝撃にも耐えられます。
ただ、施工時は強烈な臭気があったり、シートを用いるので自由度が少なかったりします。
ほかの工法に比べて施工されることが若干少ないものの、建物によっては好んで用いられます。
まとめ
屋上防水の主な工法を3種類紹介しました。
いずれの工法もメリットやデメリットがあるものの、いずれも適した場所があり、用途に応じて効果を最大限に発揮します。
もし、どの工法が良いのか迷ったら防水工事の専門会社に相談してみましょう。
福井県福井市の谷口建装では、改質アスファルトシート防水を使用した屋上防水などの幅広い防水工事を承ります。
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