屋上防水もメンテナンスが重要!長持ちさせる方法は?
2023.03.17
屋上防水は、10年以上の耐用年数を誇ります。
しかし、扱いが悪かったり、環境によっては、短くなってしまうことも珍しくありません。
特に紫外線を浴びやすい立地であったり、大雨や台風の多い年が度々あったりといった場合、メンテナンスなどを行わないと想像以上に早く寿命がやってきて雨漏りなどのトラブルが起こってしまいます。
今回は、屋上防水のメンテナンスについて、屋上防水における工法ごとの耐用年数や劣化症状を踏まえながら解説します。
屋上防水の各工法ごとの耐用年数
屋上防水には主に次のような3種類の工法があり、耐用年数の目安が異なります。
ウレタン防水:10年前後
ウレタン防水は、ウレタン素材でできた防水材を塗装していく屋上防水の工法です。
縫っていくことで施工できるため、どのような場所でも施工できるメリットがある反面、耐用年数が若干短いという弱点があります。
ただ、コストも比較的安くできることで、屋上防水の施工を受けやすい工法です。
シート防水:15年前後
シート防水は、あらかじめ製造された防水シートを特殊な施着材によって貼り付けていく工法です。
シートをカットして防水工事を施していくため、均一な防水層を作れるのが特徴です。
シートを貼る工法ですが、ウレタン防水よりも耐久性や強度の強さがメリットのため、屋上に太陽パネルを設置したり、プランターを置いたりといったケースで施工されています。
ただ、シートによる防水層の隙間ができやすいので、そこから劣化が始まる場合も少なくありません。
アスファルト防水:20年前後
アスファルト防水は、シート状になったアスファルトを液状のアスファルトで接着し、それらを重ねていく工法です。
熱を利用して貼り付けることから悪臭やガスの発生が起こりますが、近年は、悪臭がほとんど発生しない常温工法や周囲の環境へ影響を与えにくいトーチ工法で施工される場合もあります。
アスファルトによる防水工事なので、防水膜が厚く強度もあり、古くからある工法のため慣れた業者が多いといった要因から、耐用年数も長いのがメリットです。
ビルなどの耐久性がある建物に施工することが多く、熱や圧力を施工時に施すことから、木造住宅には利用できない方法とされています。
屋上防水のメンテナンスが必要な状態
屋上防水を行った場所で、次のような症状が出たら、補修を含めた早めのメンテナンスを検討します。
・雨漏り
・ひび割れ
・はくり
まず、屋上防水が機能不全になると、文字通り防水ができなくなって天井の雨漏りを引き起こします。
こういった場合はすぐに補修を含めた専門業者によるメンテナンスを依頼することが必要です。
雨漏りを放置すると、悪化するだけでなく、建物内部まで破損が広がってしまいます。
そうなると、より大掛かりな建物全体の修繕が必要になるので、早めの対応を行うことが重要です。
防水工事を施工した場所にひび割れが起こっている場合もメンテナンスを検討しましょう。
防水工事を施工した部分だけでなく、建物自体にも破損が起こっていることもあるので、早めに専門業者へ依頼します。
防水工事部分は、劣化すると表面がはくりしたり、ふくらんできたりといった症状を起こす場合があります。
このようになっていると、すでに屋上防水が機能していません。
雨漏りを引き起こす一歩手前の状態なので、まずは専門業者に状態をチェックしてもらいましょう。
このような症状が出てきたらメンテナンスを受けるタイミングとして、かなり末期的な状態です。
以上のような3つの症状が出る前にメンテナンスを受けましょう。
屋上防水を長持ちさせる2つの方法
屋上防水の寿命を延ばす行為といえば、メンテナンスです。
しかし、メンテナンスといっても自分で行う方法と業者が行う方法の2つがあります。
まず、自分で行う方法として挙げられるのがドレンの清掃です。
ドレンとは、簡単にいえば屋上部分にある排水溝のことです。
ドレンのつまりが起こってしまうと雨水がたまってしまい、その分防水工事を行った部分にダメージを与えてしまいます。
また、設計している水の流れとは違った水の流れになってしまい、シート防水であれば、防水層の隙間など屋上防水の弱い部分に水がたまったり、そこから雨漏りを発生させてしまったりします。
通常の屋上防水であれば3ヶ月に1回程度の頻度でドレン清掃を行えば良いのですが、建物の近くに木々がある場合や、屋上で植物を育てている場合は、ドレンが詰まりやすい傾向です。
そのため、そういった環境に建物がある場合、3ヶ月に1回ではなく、より高頻度で確認を行い掃除をすることをおすすめします。
次に業者が行うメンテナンスとして、補修やトップコートの施工が挙げられます。
補修は防水層のつなぎ目などに破損がないかといった点検から、必要に応じて部分的な屋上防水工事を施すといった内容です。
このような補修によって、屋上防水の寿命が飛躍的に伸びるでしょう。
トップコートの施工もおすすめです。
トップコートとは、屋上防水のコーティングに当たる、防水層を守るための塗装です。
トップコートを施すことで紫外線を防げますが、5年に1度程度の頻度で塗り替えを行うことによって、劣化したトップコートを復活させることができます。
トップコートを塗り替えることで屋上防水自体が守られるため、定期的な塗り替えを検討するのがポイントです。
特にさきほど紹介したウレタン防水の施行を受けている屋上防水の場所では、特に重要なメンテナンスとされています。
このように、自分たちで行う方法や業者に依頼する方法の両面から屋上防水のメンテナンスを行うようにしましょう。
まとめ
屋上防水は施工した種類によって耐用年数が異なるものの、多くの場合10年から15年が目安になります。
しかし、今回紹介した劣化症状がみられたら早めに対策をすることや、こまめにドレン部分の清掃を行ったり、メンテナンスでトップコートを塗布してもらったりすることで寿命を伸ばすことができます。
今回紹介したポイントをもとに、気になったらメンテナンス目的で屋上防水の専門業者への依頼を検討してみましょう。
福井県福井市の谷口建装では、改質アスファルトシート防水を使用した屋上防水などの幅広い防水工事を承ります。
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