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屋上防水で発生した雨漏りの原因や補修方法・予防方法を紹介

2023.09.15

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F市M様邸屋上防水改修工事

屋上防水は場所によって雨漏りを起こしやすかったり、劣化しやすかったりといったケースも見られます。
そのため、普段から予防やメンテナンスを行い、雨漏りを防ぐ必要があります。

一方で、どのような原因によって雨漏りが発生するのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、屋上防水の雨漏り原因を紹介し、補修の種類や経年劣化に対応した予防方法を解説します。

なぜ屋上防水部分で雨漏りが起こるのか?

屋上防水は雨漏りが起きやすいとされています。
その理由として次の2点が挙げられます。

・屋根材による保護ではない
・屋根に傾斜がない
・防水層が劣化する

屋根材による保護ではない

屋上防水は、一般的な屋根と異なり、屋根材の保護がありません。
防水効果を持つシートや塗膜によって表面が保護されている状態です。

この部分は、防水層と呼ばれ、ウレタンや樹脂のシート、アスファルトによって形作られています。

一方、屋根材はガルバリウム鋼板といった金属や瓦、コンクリート系の部材であるスレートなどがあります。

これらの素材は防水層よりも強度や耐久性に優れているのが特徴です。
もちろん、屋根材も劣化するのでいずれは雨漏りを起こすため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

屋根に傾斜がない

屋上防水の屋根は傾斜がありません。
そのため、雨が降ると屋上部分に水も滞りやすく、水分にさらされる時間も長くなります。

確かにわずかな傾斜が設けられ、排水を促しているものの、一般的な屋根の傾斜に比べるとそこまで排水を促す能力はありません。

たとえば、両側に傾きを持つ切妻屋根や片側から一方向に傾きを持つ方流れ屋根は、かなり急こう配が設けられています。

そのため、雪であっても長くとどまることなく底面が溶けてしまえば、滑り落ちていきます。

さらに雨漏りが起きてしまうのは屋根の形以外にもあります。

屋上防水を施した陸屋根は排水溝、笠木(かさぎ、屋上などに設けられる手摺壁)、壁などで構成されており、いずれが破損しても雨漏りは発生してしまいます。

このような構造の弱さも雨漏りが起きやすい原因といえるでしょう。

防水層が劣化する

最後に防水層が劣化することでも雨漏りは発生します。
この劣化には多彩な症状や原因があるので次の項目で分けて解説しましょう。

防水層劣化による雨漏りの原因とは?

防水層劣化による雨漏りの原因はいくつもの理由があります。
ここでは主に発生する次のような原因について解説しましょう。

・植物の増加
・目地の劣化
・シートの破損
・防水層の膨れ
・防水層の亀裂

植物の増加

目地(防水層のつなぎ目)や排水ドレン周りに雑草が生えてしまうと雨漏りの原因になることがあります。
植物の根が防水層を破壊して下地に侵入し、隙間を作ってしまいます。

それによって建物内部へ水を運んで雨漏りを引き起こすケースがみられるのです。
植物が生えてしまったら、安易に抜かずに専門業者へ相談しましょう。

抜くことでそこから水が浸入してしまうからです。

目地の劣化

アスファルト防水などを施工するとコーキングによる目地が施されているケースもほとんどです。

この部分は経年劣化しやすく目地の亀裂や剥がれが発生し、そこから水が侵入してしまうケースもあるので注意しなければなりません。

シートの破損

シート防水をしている場合は、この部分の経年劣化が発生します。
可塑剤と呼ばれるシートの成分が気化してシートの弾力性も失われ、亀裂を起こしたり、破れたりします。

さらに飛来物がやってきたり、鳥がつついたりといったことでも破損する原因となるのです。
また、シートの端部分は、はがれやすくそこから水が侵入してくるケースも多く見られます。

防水層の膨れ

防水層によっては、長年高温にさらされ続けると膨張することがあります。

この部分は、防水層の劣化によって膨れていたり、すでに他の部分から侵入した水がたまって膨れたりといった原因で発生します。

このような部分早急なメンテナンスをしなければなりません。

防水層の亀裂

防水工事を行った際に下地処理をしたり、防水工事が適切でなかったりする場合、防水層に亀裂が入るといったこともあります。

また、周辺環境の振動や地震といった災害でも亀裂が発生することもあります。

屋上防水の雨漏りの予防法

屋上防水の雨漏りの予防法として次の点が挙げられます。

・掃除
・トップコートの塗り替え
・点検と補修

掃除

まず、掃除を行いましょう。

水たまりを長時間とどまらせることなく、速やかに排水溝へもっていったり、ほこりをとったり、さらに排水溝の流れがよくなるように泥やほこりを取り除き、スムーズな水の流れを確保します。

そうするだけで、かなり劣化を予防できるでしょう。

トップコートの塗り替え

専門業者に依頼して5年に1回を目安にトップコートと呼ばれる防水層の表面のコーティングを塗りなおしましょう。
そうするだけで、防水層の能力がかなり回復し、雨漏りの予防のかなり期待できます。

点検と補修

最後が点検と補修です。

毎年屋上防水の専門業者に点検を行ってもらい、異常がないかチェックを受けるようにします。
もし、異常が見つかったら速やかに補修を受けましょう。

補修としては、まずシートの再接着やパッチ処理といったものがあります。
これは破損部分にシートを部分的につけたり、パッチをつけたりといった補修です。

また、FRP防水の部分補修として、破損部分に対して再度部分的なFRP防水の部分補修を行うことで施工が可能になります。

まとめ

どのような屋根であっても、外壁であっても、経年劣化によって破損し雨漏りが起こります。
そうならないためにも必ず何らかのメンテナンスを行うことが重要です。

そのなかでも屋上防水による陸屋根は、屋根材の保護がない分、雨漏りのリスクが高い特徴を持っています。

そのため、定期的なメンテナンスや予防、補修が欠かせません。
今回紹介したポイントを理解し、必要に応じて屋上防水の専門業者に相談しましょう。

そうすることで、屋上防水部分を長持ちさせ、長期にわたって快適な利用が可能になります。

 

福井県福井市の谷口建装では、改質アスファルトシート防水を使用した屋上防水などの幅広い防水工事を承ります。

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