ー防水工事を外壁に施工する!主な防水塗料の特徴についても解説ー
2023.10.27
防水工事と言えば、バルコニーやベランダ、屋上、陸屋根などに施工するイメージがあります。
雨漏りを防ぐための工事が主な目的ではあるものの、建物を守るために外壁にも施工するケースは意外に少なくありません。
今回は、防水工事を外壁に施工する内容や使用する主な防水塗料の種類についても解説します。
外壁にも防水工事が必要
建物の外観だけでなく構造も守っているのが外壁です。
そして塗装工による塗膜によって建物の防水機能を高めています。
しかし、外壁の塗装が徐々に劣化してしまうと、浸水や雨漏りといった建物のトラブルを引き起こすこともあります。
そのため、建物の耐久性を高めたり、寿命を延ばすためにも外壁の防水工事は重要です。
外壁の防水工事とは?
外壁の防水工事とは主に塗装による防水工事になります。
外壁塗装と同じ作業によって施工しますが、外壁塗装と異なる点として、防水機能の高い防水塗料を使用している点で異なります。
ただ、冒頭でも触れたようにもともと施工することが多い屋上やバルコニー、ベランダ、陸屋根などに施工するようなシートを張ったシート防水やアスファルトを塗布していくアスファルト防水といった施工は行いません。
外壁の防水工事の重要性
外壁の防水工事は「防水機能は低下していくこと」「防水機能が失われると一気に家も劣化すること」という状態を予防する意味で重要です。
まず、外壁部分は新築後10年程度で経年劣化が起こります。
経年劣化を引き起こすと防水機能も低下し、そのまま放置してしまうと浸水や雨漏りを生じることがあります。
これはどのような建物であっても例外ではありません。
建てられている建物の立地では平均でどれだけ耐用年数があるのか、一般的にどの程度の頻度で防水工事を施工するのか知っておくことは重要です。
次に防水工事を行わず外壁を放置していると、ひびや隙間が生じます。
これによって雨水が浸入して建物は一気に劣化を起こすのです。
単に雨水が侵入するだけでなく、シロアリの侵入を引き起こしてしまうため、住宅自体が劣化してしまいます。
シロアリ予防という視点からも外壁の防水工事を行うことは重要なのです。
外壁の防水工事では塗料選択も重要
外壁の防水工事では塗料選択も重要です。
先ほども触れたように外壁の防水工事は塗料による施工になります。
防水工事に使用される防水塗料についてもいくつかの種類があり、それを施工前に選択する必要があるのです。
また、塗料と外壁の隙間に施工するシーリング部分も浸水する危険性が高いため、防水機能がなるべく高いものを選択することも求められます。
このように外壁の防水工事で重要な防水塗料について、その特徴を解説していきましょう。
主に防水塗料は、「弾性塗料」や「低汚染塗料」といったものがあります。
防水工事でもそれらの塗料を使用して防水工事をすることが多いため、今回はそれら2つの塗料についてそれぞれ特徴や依頼する際の注意点を見ていきます。
外壁の防水工事の主流:弾性塗料
外壁の防水工事に用いられる防水塗料として一般的な者担っているのが弾性塗料です。
弾性塗料は、ひび割れにも侵入して塗料が入り込むので補修効果も期待できます。
そういった意味でも防水塗料として人気の塗料になっています。
このような特徴を持つ弾性塗料の費用相場や依頼する際の注意点について見ていきましょう。
弾性塗料は一般住宅で80万円程度が相場
弾性塗料は一般的な住宅(二階の一戸建て)で80万円前後が費用相場です。
さらに単層と上塗りを行う複層性塗装とで費用が異なり、最大2倍になることもあります。
そのため、どの程度の厚さで防水工事の塗装を行うかを検討することが重要です。
防水性能に特化していないシリコン塗料に比べると数十万円高額になりますが、その分防水機能に特化した塗料と言えます。
弾性塗料で塗装を依頼する場合の注意点
弾性塗料は、依頼する際の注意点として「塗り方が複数ある」「相性の悪い外壁がある」といった点が挙げられます。
まず、弾性塗料は先ほども紹介したように単層弾性塗装や複層弾性塗装があります。
さらに微弾性塗料塗装という塗装方法も存在しているのです。
これは弾性塗料と一般的な塗料との中間的な塗装方法で、弾性塗料と通常の塗装のメリットを組み合わせた塗り方です。
これらのいずれかを選択して塗装を依頼する必要があるので注意しましょう。
次に相性の悪い外壁があるということです。
サイディングと呼ばれる金属系の外壁の場合、弾性塗料が定着しづらく、とくに窯業系サイディングはかなり定着が悪いのです。
そのため、サイディングで防水工事を依頼する場合は弾性塗料以外の塗料を使用する必要があります。
また、製品によっては劣化すると水ぶくれすることもあるので、その点も注意です。
低汚染塗料:注目の防水塗料
外壁の汚れは防水性能を損なわせる要因です。
特に道路沿いの外壁は汚れやすく塗料が劣化しやすい状態になります。
このような状態を予防するために開発されたのが低汚染塗料で、防水工事でも使用されるようになりました。
低汚染塗料の費用相場とは?
低汚染塗料は一般的な塗料に低汚染の機能を持たせているのが特徴です。
そのため費用も100~200万円ほどで施工可能です。
ベースとなる塗料によって異なるので、価格帯に幅があるのでその点は理解しておきましょう。
低汚染塗料を依頼する場合の注意点
低汚染塗料を依頼するする場合、注意すべき点として「ひびへの追随力が低い」「防水能力が弾性塗料より低い」という点です。
弾性塗料に比べてひびへの追随能力が低く、ひび割れを埋めきれない場合があります。
この点は、施工時にも注意を受けるかもしれません。
そのため、コーキングの補修と組み合わせて施工されるケースもあります。
また、防水能力も一般的な外壁用塗料に機能を加えたものなので、弾性塗料に比べるとやや低い傾向です。
ただ、サイディングなどにも施工できる点はメリットといえるでしょう。
まとめ
外壁に防水工事を施工することで建物の劣化を予防し、耐久性を高めます。
さらに外壁には、シート防水やアスファルト防水といった防水工事ではなく、塗りの工程のある塗装の防水工事がメインです。
そのため、今回は塗装による防水工事にを中心に解説し、主な防水塗料について解説しました。
これらの防水塗料の特徴を知ることで、依頼する際はよりスムーズに塗料を選べるようになるでしょう。
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