防水工事を屋根に施工してもらうポイントや費用を紹介
2023.04.21
防水工事は、建物を雨や雪から守るために外壁工事や屋根工事と並んで重要な工事です。
特に屋根が屋上部分になっている建物では、屋根の部分に防水工事を施工することが雨漏りを防ぐ意味で必須です。
今回は防水工事を屋根に施工してもらうポイントを紹介し、費用目安についても解説していきます。
屋根の種類によって防水工事の施工方法が違う
屋根の防水工事は、屋根の種類によって施工方法が異なります。
主に対象となるのが、傾斜のある屋根とフラットな屋根ですが、それぞれについてみていきます。
まず、傾斜のある屋根の施工方法として、防水シートによるシート防水が用いられます。
これは、スレート屋根などに施工されている方法です。
防水工事といえば屋上がある建物のみというイメージがあるものの、実際はこういった場所にも施工されています。
施工方法としては、屋根材をはがして防水工事を施工する形になります。
足場を組んで施工していくことが多いので、工期も長めです。
次に平らな屋根、陸屋根(フラットルーフ)に施工される防水工事は、よく目にする防水工事といえるでしょう。
主に用いられるのがシート防水、ウレタン防水、FRP防水、そしてまれですがアスファルト防水が施工されます。
この場合は足場を組むことが少なく、屋上に機材や部材を運び込んで施工する流れで進められます。
これらの施工の種類についてそれぞれ次の項目で解説しましょう。
陸屋根に施工される防水工事4種類
さきほど紹介した防水工事について解説しましょう。
まず、シート防水は塩化ビニールやゴムによるシートを貼り付ける防水工事です。
メンテナンス不要のことが多く、特に塩化ビニールは紫外線や熱にも強いため、傾斜のある屋根にも用いられることがあります。
ゴムシートは部分的な補修に使われることが多い部材なので、屋根の防水工事でそこまで施工される機会が多くありません。
ただ、ゴムシートで施工する場合は、コストも安く施工期間も短いメリットがあります。
シート形状なので、屋根部分の形がシンプルでないと施工が難しい点に注意が必要です。
ウレタン防水は、ウレタンを屋根に何度も塗装することで施工する方法です。
重ね塗りをすることで強度を高められるのが特徴で、さらに複雑な形状の陸屋根にも施工しやすいメリットがあります。
それでいて費用が安いので気軽に利用できる防水工事といえます。
ただ、耐久性や防水性がほかの工法に比べて劣るため、こまめなメンテナンスや補修が必要なケースも少なくありません。
FRP防水工事は、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)をウレタン防水のように屋根部分へ塗布して施工する方法です。
ウレタンよりも強度に優れていることが特徴で、ウレタン防水のメリットである複雑な陸屋根にも施工できます。
陸屋根部分を屋上として利用する方におすすめの工事ですが、紫外線に若干弱いデメリットがあります。
そのため、定期的にメンテナンスとしてトップコートの塗り替えを受ける必要がある点は注意が必要です。
アスファルト防水は、アスファルトを塗る施工方法です。
防水性能や耐久性に強く、陸屋根だからこそ施工できる防水工事の工法として挙げられます。
合成繊維不織布にアスファルトを含ませたシートを貼り付ける、シート工法に似た施工方法ですが、施工時に悪臭が出るというデメリットもあります。
ただ、防水工事の伝統的な工法でもあるため、技術が確立しており、信頼性の高い工事といえます。
一般的な住宅、特に木造住宅には屋根が重くなるという理由から用いられない工法でもありますが、コンクリート造りの住宅では盛んに用いられる工法です。
ビルの場合は、新築時に第一選択として施工されるケースも少なくありません。
このような施工方法で、陸屋根に防水工事が施されていきます。
ただ、少しでも長く防水工事を施工した場所を良いコンディションに保つためには、管理も重要です。
防水工事をした場所は排水溝もセットで考え、屋上防水が十分でも排水溝が詰まっていると、防水工事した部分の劣化が早く進みます。
そうならないように、排水溝をこまめに掃除して雨漏りが起こりにくいようにしましょう。
屋根部分の防水工事で気になる費用目安
防水工事にはさきほど紹介したように、工法や施工する場所によって異なりますが、目安として約30~70万円とされています。
もちろん屋根材や面積、天候によって工期が変わるため、一概には言えませんが、この範囲を大きく超えるような防水工事を施工する業者には注意が必要です。
なお工期は状況にもよりますが、早くて2日程度、長引いても7~8日が目安です。
このような屋根部分の防水工事ですが、工程ごとの目安について解説すると、次のようになります。
・シート防水やウレタン防水:約4,000~7,500円/平方メートル
・FRP防水:約5,000~8,000円/平方メートル
(・アスファルト防水:約7,000~1万円/平方メートル)
アスファルト防水もありますが、一般住宅の屋根に施工する防水工事の目安として、上記のような費用を知っておくだけでもほとんどのケースで参考になります。
次に付属する工事についてはこのような目安です。
・高圧洗浄:約500円程度/平方メートル
・下地処理:約数百円/平方メートル
・下地補修:約1,000~2,000円/平方メートル
・足場(組立て、解体セット):約1,500円前後/平方メートル
・管理費や諸経費:工事費用の5~10%
これらを目安にしてみるのがポイントです。
また、補修やメンテナンス、工法によっては次のような費用も発生します。
・脱気筒や改修用ドレン設置:約1~2万円/1か所
・発生材処分費用:約1~5万円
以上の費用目安を参考にして、いくつかの業者と相見積もりをとって比較するようにしましょう。
まとめ
防水工事を屋根に施工してもらう場合、建物に最適な防水工法を選ぶことがポイントです。
今回は、そのポイントと、気になる費用について解説しました。
また、単に新規の施工費用だけでなく、メンテナンスや修理も考えて、耐久性のある工法を選ぶのも有効です。
そういったことも考慮しながら屋上だけでなくベランダの防水工事も検討してみましょう。
福井県福井市の谷口建装では、改質アスファルトシート防水を使用した屋上防水などの幅広い防水工事を承ります。
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